梅雨明けの好天が続いた3連休は県内各地で生き物の環境を考えるイベントが開かれた。琵琶湖の魚に触れたり、稚魚を放流したり。子どもたちは楽しみながら身近な生物とその多様性について学んだ。
◇ニゴロブナ繁殖願い、稚魚を放流−−近江八幡
近江八幡市安土町常楽寺の子どもたちが「海の日」の19日、近くの田んぼで育てたニゴロブナの稚魚を放流した。3年くらいで成魚になるという。
かつて湖上交通の要衝として栄えた常の浜の環境浄化を図り、琵琶湖の固有魚ニゴロブナを繁殖させようと07年から始め、今年で4回目。地域の児童や未就学児80人と環境保全の会のメンバーら計90人が参加した。
5月から稚魚約3万匹を育てた田んぼで2〜3センチになった稚魚をバケツにすくい集め、約300メートル離れた常の浜の桟橋から一斉に放流。「ブラックバスに食べられないで元気に育ってね」と見送った。【斎藤和夫】
◇「在来魚もいる」地引き網に歓声 小学生が体験−−守山
守山市今浜町のなぎさ公園では19日、県内の小学生約150人が琵琶湖で地引き網を体験。網の中ではブラックバスなどの外来魚やワタカやモロコといった在来魚が跳びはね、子どもたちは夢中で捕まえていた。
日本青年会議所滋賀ブロック協議会主催の「煌(きらめ)く滋賀の環境フェスタ2010」の一環で、地引き網は初めて企画。琵琶湖を守る意識を高めてもらおうという試みだ。子どもたちが幅60メートル、奥行き120メートルの網を引き上げると、地元の漁師がとれた魚の名前を紹介した。大津市立長等小4年の児玉清吾君(9)は「琵琶湖にはバス以外にもたくさんの魚がいると知ってびっくりした。網にはライターなどのゴミもかかって残念。きれいな琵琶湖にしたい」と話した。【後藤由耶】
◇今秋にCOP10、愛知からPR隊−−草津
今年10月に名古屋市で開催される「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」を広める「あいち いきものキャラバン隊」が18日、草津市下物町の県立琵琶湖博物館を訪れ、家族連れらにCOP10をPRした。親善大使の愛知万博マスコットキャラクター、モリゾーとキッコロも登場し、渥美半島のアカウミガメや知多半島の水産資源など多様な生物の保全を訴えた。
COP10は10月18〜29日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開かれる。生物多様性条約は92年、生物の生息環境の保全や生物資源の持続可能な利用などを目的に成立し、今年2月現在、世界の193カ国・地域で締約する。今回の会議は、02年に設定した目標の10年時点での達成状況の検証が行われる。【南文枝】 7月20日朝刊