◇あっけなく素手で 「脱皮で消える」期待
「カメデス」と甲羅に落書きされた甲府市の舞鶴城公園のカメが16日、捕獲された。
現場は県警本部のすぐ近く。県都市計画課によると、同日午後4時半ごろ、通りかかった県警本部の男性警察官2人が堀の西岸の石の上にいるカメを発見。1人が近付いたところ、手足を引っ込めたため、そのまま素手で捕獲した。警察官は「かわいそうだから早く捕まえてあげたいと思った」と話しているという。警察官はカメを段ボール箱に入れて県庁へ持参した。
県は9日に落書きされたカメを確認。11日から柄の長さ約5メートルの網を使うなどして捕獲を試みていた。しかしカメは巧みに網をかわして水に潜るため、うまくいかず、対策を考えている最中だった。
捕獲後にどう落書きを消すかも懸案だったが、県によると、今はちょうどカメが脱皮を始める時期であることが分かったという。17日に県水産技術センターに移し、脱皮によって落書きが消えることを期待して同センターで保護する。
クサガメなどを飼育している市立遊亀公園付属動物園(同市太田町)によると、カメの甲羅は部分ごとに少しずつはがれるようにして脱皮する。カメの飼育員は「洗剤などを使うとカメの負担になる。半年ほどで落書きは自然に消えると思うので、待つのが一番いいのでは」と話す。
県都市計画課の上島達史さんは「正直、ほっとしている」と話していた。【水脇友輔】6月17日朝刊