和歌山県みなべ町の小学生が、ヤシ類を食害する外来の大型甲虫「ヤシオオオサゾウムシ」を見つけた。県立自然博物館によると、県内では3例目という。
見つけたのは、南部小学校2年の船本佑哉君(7)。下校途中に同町の中央通り商店街で、友達と歩いていて、色が変わっているので捕まえたという。
同博物館の的場績専門員によると、県内では今年9月に田辺市稲成町で初めて確認され、2例目は同市湊で見つかった。
今回、見つかったのは全長約3センチ。赤褐色をしており、頭部には黒い斑点模様、羽の部分は黒いしま模様になっている。
ヤシオオオサゾウムシは、東南アジアやオセアニアの熱帯域に分布。日本では1975年ごろに沖縄県で初めて見つかった。その後、九州や西日本などで確認されている。フェニックスの幹最上部の比較的新しい葉柄を中心に食べる。食害が進むと最終的に木が枯死してしまう。
的場専門員は「ヤシオオオサゾウムシの移動範囲としては約20キロは飛ぶ。田辺からみなべ町に飛来したとも十分考えられ、県内でも分布範囲が広がっていると思われる」と話している。ヤシオオオサゾウムシによる、農産物への食害はないという。