◇富士市の国道沿い
富士市と富士宮市の富士山山麓(ろく)を東西に走る国道469号の沿道に毎年5〜7月にかけ、黄色い花が咲き乱れる。ドライバーの目を楽しませる花だが、日本の在来植物を脅かす北アメリカ原産の「特定外来生物」でもある。NPO法人「富士山クラブ」は11日、生態系に影響する、この「厄介者」の駆除に乗り出す。
この花は、キク科の多年草「オオキンケイギク」。ギザギザの花びらが特徴で、茎は高さ約30〜70センチに成長する。観賞用として広まり、一つの実に100個近い種が付く、たくましい生命力から全国の河川敷などに広く分布。国土交通省もかつて「緑化対象種」に指定し、国道などの緑化事業に採用した。
しかし環境省は06年、外来生物法の「特定外来生物」に指定した。多くの人に愛されてきた花だが、日本古来の生態系を壊すと判断したためだ。
富士山クラブの今回の活動は、約70人のボランティアを動員する。富士市大渕の国道469号沿道約500メートルにわたってオオキンケイギクの根を抜き取り、焼却処分する。
同クラブは「富士山は世界遺産への登録を目指しており、外来植物の繁殖で固有の自然が脅かされないようにする必要がある」と話し、今後もオオキンケイギクの除去に取り組むことにしている。【竹地広憲】 9月10日朝刊