マングースの生息が九州本土で確認され、鹿児島市内で29日までに9匹が捕獲された。特定外来生物のジャワマングースとみられる。在来種を捕食し生態系へ影響を及ぼす恐れがある上、本州へ生息域を拡大させることも懸念され、鹿児島県は駆除に乗り出した。
沖縄、鹿児島両県によると、ジャワマングースは那覇市などの沖縄島と奄美大島に、それぞれハブ対策として持ち込まれた。繁殖力が強く、天敵がいなかったことから、その後生息数が拡大した。
しかし、沖縄県で2000〜01年度に捕獲した384匹を調べたところ、ハブの捕食が確認されたのは1匹だけ。一方、104匹の消化管からは絶滅の恐れがあるとされるオキナワキノボリトカゲが見つかった。また環境庁(当時)の奄美大島の調査でも天然記念物のアマミノクロウサギなどの捕食が確認された。
鹿児島県自然保護課は今年6月22日、確度の高い目撃情報が寄せられたことや死骸(しがい)が見つかったことなどから、鹿児島市での生息を確認したと発表。その後、同市南部の畑地など半径約2キロの範囲内で実際に9匹がわなにかかった。
上陸経路については、ハブと戦わせるショーを行っていた業者の元から逃げ出したのではなどの推測もあるが、確かなことは分からないという。
今のところ具体的な被害は確認されていない。しかし、捕獲した個体の消化管から昆虫が見つかり、昆虫や、昆虫を餌とするイタチなどへの影響が懸念されている。