琵琶湖の漁業に深刻な影響を与えているブラックバスやブルーギルをペットフードに加工し販売する計画を、漁業が盛んな近江八幡市沖島の住民らが進めている。漁以外の雇用創出と駆除の一石二鳥を狙う計画で、年度内の発売を目指す。
計画では、価格の高いペット用おやつを外来魚で作る。島内に加工場を設け、沖島の木で薫製にして特有の臭みを封じる。事業が軌道に乗れば3、4人の雇用を創出でき、漁以外の新たな産業になると見込む。
ブラックバスやブルーギルは高タンパク低脂肪のためペットの健康に良いといい、高級ドッグフードの材料として販売する計画もあり、県外の製造会社に取引を打診している。
沖島のまちづくり団体「沖島21世紀夢プラン推進委員会」が計画を進め、同市の環境技術企業「日吉」が商品開発、販路開拓で協力する。
沖島では年50〜60トンの外来魚が捕獲されるが、ほとんどは県が買い取り、肥料になっているという。また、漁業環境の悪化や高齢化で漁師が減り、島の活力低下が課題になっている。
同委員会の川居初朗委員長は「島は人口が最盛期から半減し過疎化が進んでいる。活性化へ漁以外の新たな雇用の場をつくりたい」と話す。日吉の梶田由胤係長は「食の安全が問われる中、琵琶湖産を前面に出すことで大手メーカーの商品と競える」と期待している。