釣り人に、琵琶湖の生態系を脅かす外来魚のブラックバスとブルーギルの駆除に協力してもらおうと、琵琶湖岸に県が設置した外来魚回収ボックスや回収いけすでの昨年度の回収量が、03年度の設置以来最多の17・4トンに達した。県が進める外来魚のノーリリース(湖に返さない)の呼びかけが浸透しつつあるようだ。【後藤由耶】
ブラックバスは大きいもので体長60センチくらい、ブルーギルは同じく25センチくらいにもなり、大量の小魚を補食する。共に天敵が少なく繁殖しやすいため、固有種の小魚が食い荒らされて絶滅しかねないと懸念されている。
このため、県は03年、釣りをする人が外来魚を釣った際、湖に返さずに投棄するための回収ボックスやいけすを46カ所に設置した。回収量が増加している背景には、ボックスやいけすを徐々に増やし、現在87カ所に設置しているのと、釣り人の多い湖岸に集中増設したこともあるという。回収された魚は焼却処分され、一部はたい肥に加工されている。
県は回収への協力者を増やそうと、企業と連携して外来魚の釣り大会をしたり、夏休みに小学生が回収ボックスやいけすに釣った外来魚を投入する写真と投入数を申告して競う「びわこルールキッズ」を企画するなどしている。ルールキッズには昨年、683人が参加した。県は今年度、これまで県内の小学生だけだった参加資格を、中学生と、琵琶湖から流れる淀川流域の京都府、大阪府の小中学生にも拡大する。
また、外来魚のリリース禁止を説明する5カ国語で書かれたパンフレットを琵琶湖周辺のホテルで配布するなどの取り組みも計画している。 6月12日朝刊